What was it ???(あれ、なんやったっけ???)

ふと疑問に思ったこと、ど忘れしたことを、過去・現在その時に調べた内容をあてもなく書き留めた『雑学日記』

ガラパゴスな “和製外国語”

2022北京冬季オリンピック、連日熱戦が続いてますねっ!爆  笑

突然ですが、先日お義母さんから電話があり・・・びっくり

 

その内容は

テレビをみていて、各会場に書かれている文字(下記)は何と書いてあって、どういう意味なのか?というもの(嫁のお義母さん、疑問に思ったことはすぐ聞くタイプなんです!グッ

 

参考画像&URL:公益社団法人日本オリンピック委員会より(オリンピックの際にはいつも拝読してます!m(_ _)m がんばれニッポン!!)

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JOC - 日本オリンピック委員会

 

BEIJING(ベージン」 = 「北京(ペキン)

 

そう・・・私が英会話を習いはじめた頃

ネイティブの英語講師と世界の地理?情勢?について話をしていて

この 「BEIJING」 という言葉を聞き、それが中国の北京のことだということを知り

驚いたことがあった

 

「BEIJING(ベージン)」?

「北京(ペキン)」は

「PEKING(ピーキン)」じゃないのか!?

 

じゃ~、「北京(ペキン)」 という発音は日本語なのか!?日本やったら音読みの 「北京(ホクキョー)」 でしょ!(笑)

 

で、いつもの癖でさっそく調べてみた記憶が・・・爆  笑

 

中国ペキン(北京)

17世紀頃の清朝時代には、「北京」 のことを 「PEKING」 といい、当時の(清朝)貴族達も 「PEKING」 と発音していたらしく、フランスの宣教師がそれをラテン語表記(ローマ字読み)※郵政式にしたとされる

・その後、キリスト教伝道のためにヨーロッパから中国に来た宣教師たちの日記・書簡にも「北京」のことを 「PEKING」 と記されるようになった

 

挿絵(画像):「いらすとや」さん作(ありがとうございます)

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・当時ヨーロッパとの貿易地は、広東(省)にある広州(市)で、そこの方言として 「北京」 のことを 「PEKING」 と発音されてたといわれている

日本も同時期に、ポルトガルやオランダとの交流があり、日本に来たポルトガルやオランダ(人や書物)から「北京」のことを「PEKING」 ⇒ 「ペキン」と発音されるようになったのではないかと言われている

 

中国には、北京語・広東語・福建語など日本でいう方言があり、発音が微妙に違う。当初ヨーロッパから伝わった 「PEKING」という発音は方言であり(その後イギリス※ウェード式なる発音・表記を用いるが)、以降中国の歴史(王朝・政権)の交代によって、「PEKING」 という発音でなく、現在の標準語でもある 「BEIJING」 (ピンイン)という発音(表記)に変わったとのこと

 

しかしながら、ヨーロッパを介して「北京」のことを 「PEKING」 と発音することが伝来されて以来、日本で 「北京」 のことは、ずっと 「ペキン」「PEKING」 という発音や綴りでもあり、それが通用するのは日本国内だけとなってしまったそうな・・・笑い泣き※一部、中国内外でも「北京大学」や「北京ダック」など、「PEKING」(郵政式)を踏襲しているものもあり

 

 参考URL:Wikipediaより(ありがとうございます!

北京の名前 - ウィキペディア (wikipedia.org)

※郵政式
※ウェード式

ウェード式 - Wikipedia

ピンイン(式)

拼音 - Wikipedia

 

これはもう、ガラパゴスな“和製外国語”やね~

 

でも・・・

探してみたら、あるわあるわ! 

「ペキン(PEKING)」以外のガラパゴスな”和製外国語!!

 

イギリスイギリス(英吉利)

・本国の英語読みでは United Kingdom(ユナイテッドキングダム)という

・ 「イギリス」 の語源は、ポルトガル語「イギリス人・の(English)」 を指すIngles(イングレス) からきており、これが 「イギリス」 に変化したとされる

 

日本の戦国時代日本にやって来たポルトガル人達がイギリス人のことを 「イングレス」 と言ったが、それを国を指す言葉である「イギリス(英吉利)」 にしてしまったそうなびっくり

 

ドイツドイツ(独逸)

・本国のドイツ語読みDetuschland(ドイチュラント)」 からきている

1878(明治11)年頃日本の世界地図には、ドイツは 日耳曼(ゼルマン)」 と記載されており、これは英語読みの 「ドイツ人・の(German)」 からきているといわれる

ほとんどの国がドイツのことを「Germany」と呼ぶが、1870(明治23)年頃の日本の世界地図には、獨逸(ドイツ) という表記に変わっている

 

その理由として、当時の日本ドイツの両国家間の深い親交が関係されたとのこと

当時新興国で、技術大国、軍事大国として急成長を遂げていたドイツを日本は、医学や憲法ビスマルク憲法を参考に大日本帝国憲法 などお手本としており、そのために本国の呼び方を定着させたとのこと(つまり、ドイツに対してリスペクトしたわけやね)

 

アメリカアメリカ(亜米利加)

・本国での正式名称は 「the United States of America」日本ではアメリカ合衆国と呼ぶ

 ※「state」は「州」の意味なんで、本当は「合州国」なんじゃないの?といつも思う(笑)

・それ以外に上記の頭文字を取って、「U.S.A」 「USA」 や、「US」 「the States」ともいう

自国のことを省略して「America」とはいわずアメリカ人(の)の場合「American」という

 

その理由として、「America」という呼び名がアメリカ大陸(American continents)」の意味で捉えられることが多いからとのことで、アメリカ大陸の国々をまとめて「the Americas」と複数形表記されることもあるそうなニコニコ

 

では、何故日本は「アメリカ合衆国」のことを「アメリカ」と呼ぶのか?というと、これも所説あって、またまたイギリスのケースと同じ(笑)、ポルトガル語で 「アメリカ人・の(American)」 を指す 「Americanoアメリカノ=アメリカの) からきており、これが国を指す言葉の アメリカ」 になってしまったそうなびっくり

 

オランダ(阿蘭陀/和蘭

・オランダは、本国のオランダ語読み 「Nederland(ネーデルラント)」 英語読み「Netherlands(ネザーランド)」 と呼ばれる

・オランダの語源は、「Holland(ホラント)」 からきていて、ネーデルラント王国の州の1つで、かって(17世紀頃)は王国の中でも一番勢いがあり、力があったそうなびっくり

・そんな時代にまたまた(笑)、ポルトガルの宣教師日本に 「Holland (ホラント)」 をポルトガル語「Hollanda」 と伝えたそうなポルトガル語だと最後に母音の 「a」 がつくそうです!)

・そのため、日本ネーデルラント王国のことを 「Holland (ホラント)」 のポルトガル語読みである 「Hollanda(オランダ)」 と呼ぶようなった

・ちなみに、ポルトガルのお隣スペインでも、「Holland (ホラント)」 をスペイン語「Holanda」 と呼ぶそうなびっくり

 

トルコ(土耳古

・本国での正式名称は、「Türkiye Cumhuriyeti(テュルキイェ・ジュムフリイェティ)」 トルコ語トルコ人の国家」を意味し、オスマン帝国崩壊後1924年建国宣言がなされ、正式国名として制定される

語源は、力強い人や軍団を意味する遊牧民族の「チュルク」

公式の英語表記は、「Republic of Turkey」 日本ではトルコ共和国 と呼ばれる

 

日本で「トルコ」と呼ばれる理由が、ポルトガル語トルコ人(の)」を意味する「turco」が由来と言われているそうな※またポルトガル語か・・・

また、漢字名の「土耳古」だが、明の時代の中国で、「Turkey(ターキー)」を中国語で「土耳其」と記述されており、中国語では「耳」は、「ル」に近い「アール」と発音するそうな

そのため、日本の学者が「トルコ」の漢字名を付ける際に、中国語表記を参照し、「土耳古」としたとされているそうなびっくり

 

カステラ(粕貞羅・粕停羅・粕底羅・粕貞良・加須底羅・加寿天以羅・家主貞良・春庭餹・角寿鉄異老)※あるわあるわ、当て字のオンパレード、まるで某集団みたい!グラサン

 

挿絵(画像):「いらすとや」さん作(ありがとうございます)

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カステラとは

を泡立てて、小麦粉、水飴などを混ぜ合わせた生地をオーブンで焼いたお菓子のことで、 ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本独自に発展した和菓子のこと

 

では、この「カステラ」という名前はどこからきたのかというと・・・

1.カスティーラ王国説

カスティーラ王国とは、1035~1715年までイベリア半島中央部(現スペイン)で栄えた王国で、当時ポルトガル王国と領土を二分しており、そこで生まれたお菓子が「カステラ」という名前の由来だとする説

日本に初めて「カステラ」の原型らしきお菓子持ってきたポルトガル人に対して、日本人が「このお菓子はなんと言うのか?」と聞くと、「カステラ王国のお菓子です(ボロ・デ・カステラ)」と答え、それを聞いた日本人が「このお菓子はカステラと言うのか」と勘違いして、カステラと言う名前が広がったというもの爆  笑

 

2.カスティーリョ(スペイン語で「城」の意味説)

スペインでお菓子を作る際に、メレンゲがしっかりとあわ立つように、「お城のように高くなれ」と掛け声をかけたそうな爆  笑

のことをスペイン語「カスティーリョ」と言い、その言葉が耳に残って「カステラ」と言うようになったというもの爆  笑

 

参考URL:トラベルガイドPokkeより(いつも拝読してます!ありがとうございます!!)

カステラのルーツを探れ!長崎伝来は本当?歴史や由来も紹介 | Pokke「ポッケ」

 

挿絵(画像):「いらすとや」さん作(ありがとうございます)

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1624(寛永元)年創業の福砂屋は「カステラ本家」と言う登録商標を持つ老舗。創業以来、手作りにこだわって添加物を一切加えないことから、賞味期限が9日前後と短いので有名

1681(天和元)年創業の老舗が「松翁軒」。最初に伝来した製法に水飴を加えるなど、創意工夫を加えて独特の和菓子として有名

石臼で挽いた小麦の香り、卵と砂糖の味わい。しっとりとした口あたりのカステラ。素材の持つ自然の力と伝承と革新の技で、カステラ職人が一枚一枚手焼きしています

長崎心泉堂のカステラは “しっとりとした口どけ” と “ふわふわとした食感” が特徴です!

 

こうしてみると

いずれのガラパゴスな “和製外国語” に 

ポルトガル(人)」が一枚噛んでいる!

※もうこれは “和製ポルトガル語” やね!!

 

“オタク的行動派”で、辞書好きの私には、たまらなく素敵な一冊!(笑)

カバー(画像):「ねんねこ」さん作(ありがとうございます)

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